徹底した自分ごと化で、ブランドの世界観をデジタルで実現

“世の中の体温をあげる”を企業理念に、数々のユニークな施策を行っているスープストックトーキョーさま。サイトやアプリの開発はもちろんのこと、キャンペーンひとつひとつにもしっかりとした理念をお持ちで、デジタル領域でのチャレンジも数多くされています。アクトビでは、ブランドサイトやアプリだけにとどまらず、キャンペーン時など長期的にデジタル領域の支援をさせていただいています。

SCOPE
開発デザイン運用保守
OUTPUT
ブランドサイトコーポレートサイトキャンペーンサイト公式アプリ
DIVISION
System, Design Partner
UNIT
Experience UnitDevelopment Unit

株式会社スープストックトーキョー

執行役員 経営管理ユニット ユニット長
岡田 仁志 様

株式会社アクトビ

代表取締役 CEO
藤原 良輔
Development Unit / Unit Manager
大橋 拓弥
抱えていた課題
デジタル領域で自社の世界観やブランドイメージを実現できるパートナーが見つからなかった
スープストックトーキョーさまは2019年にブランドサイトをリニューアルをすることになりました。当時の状況をスープストックトーキョーの執行役員である岡田氏に振り返っていただきました。
岡田
リニューアル前のブランドサイトはお客様に伝えたい情報を全て取り入れたサイトになっており、情報の整理が行えていませんでした。また、社内のシステム担当者が全て一人でスクラッチ開発し、運用まで行っていたため負荷も大きく、ブランドの情報鮮度を保つためにも課題を感じていました。そこでブランドサイトリニューアルのプロジェクトを立ち上げ、推進していくことになりました。 最初は別ベンダーへブランドサイトのリニューアルを依頼し、そのプロジェクトのバックエンド担当としてアクトビさんと出会いました。途中からプロジェクトに参加したにも関わらず、2,3か月ほどの短納期で品質を担保した上で仕上げていただきました。 その後、紙のポイントカードからアプリへデジタル移行することになり、アプリ制作CMSを利用して開発を進めていました。CMSでは機能やデザインに制限があるため、スープストックトーキョーのブランドイメージに沿っていないアプリになってしまっていました。そこでブランドサイトリニューアルのプロジェクトでシステムを構築したアクトビさんへ相談し、コンテンツの表示部分をWebViewを用いてブランドイメージに沿ったものに変更してもらいアプリ運用を開始しました。 しかしこのアプリ制作CMSサービスが終了してしまうことになったため、アプリの今後について代表の藤原さんに相談しました。
アクトビを選んだ決め手
「ただ技術力があるだけでなく、スピード感と表現したい世界観を理解した上での提案だった」
数多くある開発会社の中からアクトビを選んでいただきました。その決め手となったのは「アクトビのスピード感ある対応と、表現したい世界観を理解してくれたこと」だったと岡田氏は話します。
岡田
既存アプリの開発案件を依頼した時、ポイント画面のスープカップのスープをデバイスの傾きに合わせて揺れる仕様にして欲しいとお願いしました。機能的には無駄もある部分だったのですが、実現したいことを話すと「なぜその表現をしたいのか」を理解してくれ、機能面・表現ともに思い描いていた形につくってくれました。最初依頼した時は少し難しい顔だったアクトビのみなさんが2日ほどであっという間に実現してくれ、本当にスピードが速く、私たちに寄り添った対応だと感じました。 アプリの今後について相談した時も藤原さんが、ネイティブアプリを開発する場合どんなイメージの物になるのか、機能構成やフォントデザインなどスープストックトーキョーの世界観に沿って細部まで表現したモックを作成して提案してくれました。 スープストックトーキョーでは自社の世界観を大切にしています。企業理念の“世の中の体温をあげる”にもあるように、アウトプットするものは全て、裏側で制作している人も含めてそこに関わっている人たちの人格のようなものがにじみ出てくるような、「人の温もりが伝わること」を大事にしています。 この世界観を理解してくれた上で、完全に自分ごととして一緒に考え動いてくれていたこともあって、他のベンダーを検討することもなくアクトビさんにお願いしました。
アクトビのアプローチ
大切にしている世界観が理解できるからこそ、徹底的な自分ごと化
アプリ制作CMSサービス終了に伴い、スープストックトーキョーさまからご相談いただきネイティブアプリとスタッフアプリをフルリニューアルすることになりました。ご支援する際に感じていたことや、意識しているポイントを代表の藤原とDevelopment Unit / Unit Managerの大橋は次のように振り返ります。
藤原
初めて関わらせていただいたブランドサイトのリニューアルプロジェクトから既存アプリの開発プロジェクトを通して、スープストックトーキョーさまが実現したい世界観やこだわりを持っている部分が理解できました。だからこそアクトビが側でスープストックトーキョーさまの世界観を実現するサポートをしたいと強く思いました。 定例ミーティングを設定して潜在ニーズを引き出す時間を作ったり、Slackで密に連携を取って認識の齟齬を防ぐことを意識していました。これは担当者が私から大橋に変わった今でも変わらない部分です。
大橋
最初の担当窓口であった藤原から引き継がれた今でもそこは大切にしています。他にも、私たちは自分ごと化することを意識したご支援を行っています。 実際に店舗へ足を運んでユーザーとしてアプリを利用し、店舗でのアプリ運用を視察したりしました。また、私たちはデジタル領域のパートナー企業であるとともに、スープストックトーキョーさまのいちファンでもあるので、キャンペーン時には社内メンバーと一緒に店舗へ行ってキャンペーンを楽しむこともあります。
岡田
大橋さんには完全にスープストックトーキョーの中の人目線で提案やサポートをしてもらっています。「一緒に創る」ことの共通解があるため、話すとすぐに伝わるんですよね。 ベンダーさんって「ここだけなんとかして欲しい」という要望を抱えている時に、要望が上手く伝わらず少しずれた部分で時間がかかるようなことが起きがちな印象です(笑)アクトビさんはその様なストレスもなく、アクトビさんに判断いただく部分と自分たちで判断する部分の切り分けもスムーズに行ってもらっています。
大橋
他にもご依頼があった際にはそのまま開発に移るのではなく、作った後の想定運用をヒアリングして、より良い方法があればご提案するようにしています。また、アクトビはお客様の抱える課題を解決しビジネスが加速することを第一に考えているため、以前使用したシステムを活用すると費用を抑えられるなど、ご予算に合わせた提案・開発も心掛けています。
効果/成果
デジタルエクスペリエンスの実現とデジタル戦略の強化に繋がった
2019年よりデジタル領域のパートナーとして関わらせていただき、ブランドサイトやアプリ以外にも継続して様々なアウトプットをご支援させていただいています。どういった点に評価を寄せていただいているのでしょうか?
岡田
アクトビさんに支援してもらってからアウトプットの実現スピードが格段に速くなりました。以前までは社内のシステム担当者一人で対応していたこともあり、開発リソースに限界がありましたが、アクトビさんはデジタル領域における技術力と知見を持っているのでスムーズに対応してもらっています。 そして要件を整理する人と開発する人を分けたことで、多角的な視点で意見形成ができるようになりました。自分たちだけで作ると『管理のしやすさだけにこだわってしまう』といった中の人都合の仕様になってしまうと思いますが、ユーザー視点を持ってもらっているのでユーザー視点を取り入れて進められていることが凄く良い効果を生んでいると感じています。現在のアプリも店舗スタッフが共感して利用してくれています。
藤原
ユーザー体験が紙媒体からデジタルに移行できたことで、スープストックトーキョーさまはデジタル戦略が得意になられた印象です。岡田さんをはじめ担当者の皆さんがデジタルの知識を積極的にインプットされていました。システムの詳細な部分についても『なぜ?』と自分ごととして考えてくださっていました。ミーティングも回を重ねるごとに建設的なものになっていき、ご依頼いただく内容もデジタルを理解した上でのものになっていったと感じています。ご依頼いただく際に丸投げではなく、一緒に取り組んでいただけることが楽しかったです。
岡田
アクトビさんは一つのチームとして取り組んでくれるので、たいへん助かっています。それは担当者が変遷しても変わらず実感し続けています。
藤原
アクトビの「お客様の本質課題を解決する」という組織文化を創業初期段階で体現できたのはスープストックトーキョーさまから信頼してご依頼いただいたからだと思っています。これからもデジタル領域から”世の中の体温をあげる”お手伝いができればと思っています。

(インタビュー記事の内容は2024年2月時点のものです)