Clients

目的から逆算したUX/UIと技術で世界観を表現。担当領域を越境して実現した「体験設計の共創」


スマイルズさまは、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」を起点に2000年に創業した、実業とプロデュース・コンサルティングを行う会社です。既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案する事業を生み出し続けています。近年では、価値のコンサルティング・プロデュースファーム「Smiles: PROJECT & COMPANY」として、実業知を生かしながら事業開発からデザイン、PR、オペレーション、空間づくり、Web構築までを横断的に手がけています。 アクトビはこれまで、スマイルズさまのグループ会社である「Soup Stock Tokyo」のブランドサイトの制作やキャンペーンサイトのデザインをはじめ、スマイルズさまの自社ブランドである「PASS THE BATON」のECサイト開発など、長期にわたりさまざまなプロジェクトでスマイルズさまと共創を行ってきました。今回は、スマイルズさまが手がける体験型プロジェクトにおいて、UX/UI設計、フロントエンド開発、技術ディレクションといったデジタル領域での支援を行っています。

概要
Client株式会社スマイルズ
Scopeテクニカルディレクション / 要件定義 / 設計 / 開発 / UX/UIデザイン
Outputオーダーシステム / 画面デザイン

Interview

株式会社スマイルズ
神田 幸秀 様
株式会社スマイルズ
阿久津 拓也 様
株式会社アクトビ
Development Unit / Manager
大橋 拓弥

スマイルズさまが大切にしている価値観

すでにある前提を疑い、価値にこだわる

スマイルズさまが今回のプロジェクトを含め一貫して大切にしているのは、「価値にこだわる姿勢」です。“ただ作るだけではなく共創する”というポリシーを掲げるアクトビも、今回のプロジェクトに参画するにあたり、最後まで「価値とは何か」を共に考え続けました。


大橋

今回のプロジェクトは規模も大きく、合理性を保ちながらも、遊び心やゲーム性、施設全体を通して伝えたい世界観を最大限表現する必要があるという非常に難易度の高いものでした。スマイルズさまは、こうした難易度の高いプロジェクトを数多く任されている印象がありますが、その理由はどこにあるとお考えでしょうか。

神田氏

「価値にこだわる姿勢」かなと考えています。僕たちは基本的に、「言われたものを作る仕事」は受けません。すでに提示されている要件や前提があっても、それで本当に価値が出るのか、実際に使われるものになるのか、自分たちが生活者視点に立ったときに納得できるのか、必ず毎回疑うようにしています。今回のプロジェクトはスマイルズとしても大きな規模の案件だったんですが、普段通りただ依頼されたものをそのまま形にするのではなく「それが価値ある体験として成立するのか」から逆算して考えていきました。体験型施設内の飲食店舗作りだったので、来場される方には飲食中もここでしかできない体験をしていただきたいという考えから、独自の世界観を料理や空間などでどう体現できるのか、初期の段階から徹底的に考え、コンセプトを作り込んでいきました。

阿久津氏

スマイルズのプロジェクトは、決められたプロセスをこなすのではなく、遠回りをしてでも価値が出るまでとことん考え抜く必要がある、“カロリーの高いプロジェクト”になることが多いです。それでも価値にこだわり、向き合い続ける姿勢こそが、私たちならではの強みなのかなと考えています。

アクトビを選んだ決め手

価値に向き合い、同じ方向を向いて伴走できるパートナー

数ある開発会社の中から、開発パートナーとしてアクトビを選んだ理由について、神田氏・阿久津氏は「安心感」と「同じ方向を向いて、伴走してくれる姿勢」だと語ります。


神田氏

アクトビさんを選んだ理由は大きく二つあります。一つ目は少し、色気のない理由かもしれませんが(笑)パフォーマンスに対する安心感と安定感です。「Soup Stock Tokyo」のブランドサイト制作をはじめ、「100本のスプーン」「PASS THE BATON」「シオクリビト」など過去のプロジェクトでもシステム面で支援していただいており、常に高いパフォーマンスを発揮してくださる安定感がありました。パートナー選定において、こうした実績に裏打ちされた信頼はとても重要だと考えています。もう一つは、カロリーの高い私たちのプロジェクトに最後まで伴走してくれるという信頼です。価値が出るまでこだわり続ける私たちとのプロジェクトは、それだけカロリーも高めになります。アクトビさんはこれまでも役割や領域に線を引かず、プロジェクトの本質に踏み込んで考えてくれました。過去何度も助けられたその姿勢を、今回のプロジェクトでもぜひ発揮してほしいと考え、アクトビさんにお願いしました。

阿久津氏

アクトビさんは、「発注者と受託者」という関係ではなく、同じ方向を向いて一緒に歩いてくれるパートナーです。単に要望を聞くだけでなく、主体的に考え、動いてくれる。そういった“共創”の姿勢が、僕たちの考え方とも重なっています。

大橋

アクトビは「目的駆動」を大切にしているため、クライアントの目的が見えづらい“二次請け・三次請け”の案件はお受けしない方針ですが、スマイルズさまとのプロジェクトは「どうあるべきか」から共に逆算し、共創できる関係性があると感じています。今回もその信頼関係のもとで、参画させていただきました。

アクトビのアプローチ

難易度の高い要求にも粘り強く向き合い、越境と主体性を両立

プロジェクトをご支援するにあたり、アクトビが意識していた点や実際に大切にしていたポイントについて、プロジェクトリーダーを務めた大橋は次のように振り返ります。


大橋

今回のプロジェクトで特に意識していたのは、シンプルで機能的なシステムデザインに加え、国籍や世代を問わず楽しめるゲーム性、施設全体の世界観と調和したUX/UIの設計です。価値と体験をどう両立するのかを深く考え抜く必要があり、これまで行ってきたデザインとはまた違った難しさがありました。また、非常に規模の大きなプロジェクトでしたが、「常に自分たが当事者として、プロジェクトを前に進めていく」という意志を持ち続け、受け身にならない関わり方を心がけていました。

神田氏

アクトビさんには主にフロントエンド開発をお願いしていましたが、単なる実装にとどまらず、僕たちがやりたいこととバックエンド開発との兼ね合いなど、さまざまな場面で全体を見据えたディレクションをしていただいたのが印象的でした。オープン前には何度も現地まで足を運んでいただき、店舗オペレーションや来場者動線の確認、実際の顧客体験の設計にまで踏み込んで考えてくれました。開発会社でありながら開発領域に留まらず、価値を出すために越境してくれる姿勢には、何度も助けられました。

阿久津氏

特に印象的だったのは、高い要求レベルに対する粘り強い対応です。ITやUX/UIに精通したプロフェッショナルが多数関わるプロジェクトだったため、「これでいい」ではなく「これがいい」と言われる水準が非常に高かった。良いアイデアが出れば急遽仕様変更が入ることもあり、逆に納得できる案が出なければ方針を決めきれない場面も多くありました。そうした状況の中でも、アクトビさんは妥協せず、粘り強くアウトプットを積み上げてくれたと感じています。

※本プロジェクト全体の体験設計やコンセプトについては、スマイルズさまの実績紹介ページでも紹介されています。
 https://creative.smiles.co.jp/projects/hatenaburger/

効果/成果

役割や領域を越えて、共に価値を創る

構想から2年以上にわたる長期的なプロジェクトを通して、クライアントが大切にしてきた思想や歴史、ものづくりへの考え方を丁寧に読み解き、それを体験として形にすることを目指してきた今回の取り組み。スマイルズさまは、このプロジェクトをどのように受け止めているのでしょうか。


神田氏

アクトビさんは「ここまでが自分たちの役割です」と線を引くことなく、デザインや開発だけでない、ディレクションを含めたプロジェクト全体の進行に大きく貢献してくれました。僕たちの「こうしたい」という“わがまま”も、バックエンドとの兼ね合いなどさまざまな制約がある中でシステムとして最大限表現してくれたと思っています。正直に言って、アクトビさんがいなければ、このプロジェクトは成立しなかったと思います。

阿久津氏

神田も言う通り、「開発会社の域を完全に超えてくれた」というのが率直な感想です。価値を出すため役割を超え、プロジェクトの本質に深く踏み込んできてくれました。システム開発に留まらない、肌触りのあるコミュニケーションの中で、リアルなエンドユーザー体験を一緒に考えられたことがとても良かったですね。エンジニアリングの領域だけに留まらず、プロジェクト全体を通して同じ方向を向いて一緒に走ってくれるという意味で、これ以上ないパートナーだと感じています。

大橋

目的達成を常に考えながら動くアクトビと、どこまでも価値にこだわるスマイルズさま。ビジネスとテクノロジーを掛け合わせながら、今後もさまざまなプロダクトを「エンドユーザーにとって本質的に価値あるもの」へと共に育てていけたら嬉しいです。

(インタビュー記事の内容は2025年12月時点のものです)